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積み木のゲティスバーグ作戦研究~その2

 【攻撃のタイミングは?】
 理想的な戦力集中の方法は分かったが、このゲームでは射撃をしたユニットは移動できない。つまり、敵の隣接へクスに移動で入ったターンは射撃できない。従って、要害地形で待ち構えている敵軍の隣まで行っても、いきなり撃たれて戦力が減少、次の手番では引き返すという間抜けなことになりかねない。

 だが、このゲームでは毎ターン、どちらの軍が先攻になるか2d6ダイスを振って決める。したがって、後攻を取った次のターンで先攻を取れれば、連続攻撃ができる。つまり、後攻のターンで接敵、先攻ターンで射撃を仕掛ければ、まったく損害を受けずに白兵戦まで突入できるのだ。南軍は第一日の攻撃力が豊富にある時期に連続イニシャチブを狙って北軍に襲い掛かる作戦を立てることになるだろう。

 南軍は後攻を取るまでじっと我慢。後攻を取ったら一気に前進してイニシャチブ勝負。先攻を取れれば連続攻撃できる。取れないときは北軍の攻撃を受けるが、引き続き後攻を取るので、北軍の攻撃をかわした部隊はさらに連続攻撃を狙う。損害が厳しければ一度撤退して回復してから再度チャンスをうかがうことになるだろう。

 【いつ攻撃するか】
 ゲティスバーグは一大遭遇戦で、初期に盤上にいる部隊はわずか。続々と増援が登場するため、実はEAST FRONTよりも総ユニットは多い。最初に仕掛けなければいけないのは南軍だ。初日こそ、北軍を上回る戦力を持っているが、1日目の夜の増援で北軍が逆転。以降は南軍を終始上回るユニットが登場する。また、南軍は盤上のVPを積極的に獲得しに前進しなければ負けてしまう。

 では、両軍の戦力の推移を見てみよう。初日は午前8時のターンから始まり、午後8時まで13ターン続く。14ターン目は夜間ターン。かっこ内は左から盤上に存在する「ユニット数」「司令部を除く戦闘ユニット数」「戦闘ユニットの総ステップ数」。

8時 南軍(6、5、15)北軍(8、5、13)
9時 南軍(6、5、15)北軍(15、10、25)
10時 南軍(9、7、20)北軍(22、14、37)
11時 南軍(15、12、34)北軍(26、17、47)
正午 南軍(15、12、34)北軍(26、17、47)
1時 南軍(26、21、58)北軍(26、17、47)
2時 南軍(34、26、72)北軍(26、17、47)
3時 南軍(34、26、72)北軍(26、17、47)
4時 南軍(34、26、72)北軍(26、17、47)
5時 南軍(41、32、87)北軍(30、20、55)
6時 南軍(47、37、101)北軍(43、29、82)
7時 南軍(47、37、101)北軍(43、29、82)
8時 南軍(47、37、101)北軍(48、33、96)
夜間 南軍(47、37、101)北軍(65、44、124)

 2日目以降、南軍が北軍に追いつくことはない。第1日の正午までは北軍が優位だが、盤上に増援として登場して集結まで時間がかかるので、攻勢はかけづらい。かけたとしても午後に出てくる南軍に押しつぶされるので、反撃は限定的にしてゲティスバーグ南方の有利な土地を確保する方が重要。

 南軍は午後2時にいったんピークを迎える。北軍の増援が来る夕方までに連続イニシャチブを取って総攻撃の機会をうかがう。夕方には南軍も増援が来るので、昼間の部隊は休ませて、夜になるまで連続イニシャチブで攻撃を繰り返す。ここで北軍ユニットをどの程度撃破できるかがポイント。夜間ターンでユニット数が互角以上になっていなければ、2日目以降で南軍が勝つのは苦しいだろう。
by shark-head | 2006-09-09 00:02 | 積み木のゲティスバーグ

旧シャークヘッドの復刻版です


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